たらちねジョン『海が走るエンドロール(1)』 感想

投稿:2021/08/18(水) 19:00 | 更新:2021/08/18(水) 19:00 | 漫画

65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。そこには、人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は気づく。自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと……。心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブする!!

引用元:Google books


Twitterで1話を見かけて読みいってしまい。
その翌日にコミックスが発売だったので、勢いで購入。
見事な販売戦略だこと。

自分を押し殺して活きてきたおばあさんと、同じ心持ちを抱く美大生が、映画を通じて心を通わしていく作品。

おばあさん主人公というのが非常に真新しい。
とはいえ、なかなかにコミカル思考なおばあちゃんではある。
だからこそ、「映画の海」へとダイブするに至るのだが。

方や、65年を生きてきた人生のベテラン。
方や、20年そこらで「これから」を過ごす若者。
その両名の視点が、「映画」を中心に交わり、物語が紡がれていく。
当然、両名ともに課題は抱えており、お互いが関わる中でそれが解きほぐされていく…はず。

おばあさんと若者たちとのギャップもユニーク。
 

【漫画】ソウマトウ『シャドーハウス(1)』 感想

投稿:2021/07/22(木) 11:52 | 更新:2021/07/22(木) 11:52 | 漫画

貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。その“顔”として仕える世話係の「生き人形」。来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う――。

引用元:Google books


アニメから。
奇抜な設定と、ゴシックな印象が際立つ、雰囲気作品。

おどろおどろしい雰囲気の中、ストーリーの面白さもあるが、エミリコの天真爛漫さがとにかくかわいい。
漫画では背景やちびキャラで描かれることも多く、それもまたかわいい。

ちなみに既刊は8巻で、アニメはその半分、4巻くらいまで。
ただし、アニメは最終話がオリジナルになっていた。
それも悪い出来ではなかったが、原作あり作品は極力、それに準拠して欲しいと思う。

この手の作品は往々にして先細りになりがちだが、むしろ本作は更に面白みが増してくる。
謎が深い。
 

【漫画】イチヒ『廃バスに住む(1)』 感想

投稿:2021/07/22(木) 11:40 | 更新:2021/07/22(木) 11:42 | 漫画

なぜか廃バスに住まう不思議なお姉さんの、おひとりさま車中泊コメディ!
美人教師の雨森先生は、なぜか空き地に捨てられた廃バスに住んでいる――。『おとなのほうかご』のイチヒがお送りする、SNSで話題沸騰のマイペースでお茶目なおひとりさま車中泊コメディ!

引用元:KADOKAWAオフィシャルサイト


引用の1行目で全てが表されている作品。
発想力の勝利。

雨森先生の、美人ながらものほほんとした雰囲気が魅力的。
楓さんインスパイアなところもあるようなないような。
同僚の先生との、どこか食い違っている会話ややり取りも、楽しい。

お試しの1話を読んでティンとくれば、買って間違いはない。
 

蟹丹/トネ・コーケン『スーパーカブ(1)』 感想

投稿:2021/06/25(金) 21:57 | 更新:2021/06/25(金) 21:57 | 漫画

ホンダ・スーパーカブ全世界総生産、1億台突破記念作品! 両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る女の子・小熊は、中古のスーパーカブを手に入れる。それは小熊の世界を輝かせる小さくて大きな変化だった。

引用元:Google books


アニメ放送が終わったので、大人買い。
ちょうど既刊5巻までが、アニメ1期だった模様。

ところどころ、アニメにはないエピソードだったり、その逆だったりが見受けられる。
総じて、アニメの方が、じっくり丁寧に描かれている。

アニメ→コミックスという流れで入ると、どうしても物足りなさを感じてしまうのはお約束。
本作もその例に漏れない。
アニメで感動した身としてはやはり、物足りなさを感じてしまった。

逆にこのコミックスは、コミカルな雰囲気は強い。
漫画ならではの表現が多用される。
特に小熊の表情は、非常に豊かに描かれている。

なお、アニメでは感じられなかったどうでしょう節が、あとがきでだが顔を出す。
やっぱりね。
改めて、すごい影響力だと痛感した。
 

ホークマン、メカルーツ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット(1)』 感想

投稿:2021/05/12(水) 19:00 | 更新:2021/05/12(水) 19:00 | 漫画

人間を猫に変えてしまうウイルスによりパンデミックが発生。人類は猫に襲われ、次々と猫になってしまう。これは多くの仲間を猫にされた男の、世界を取り戻す戦いの記録――。全地球待望のキャットフルホラー、爆誕。

引用元:Google books


ゾンビパニックならぬ、ニャンコパニックもの。
人間が猫になってしまうという、恐ろしい(?)事態に挑む青年たちの物語。

なんとも馬鹿馬鹿しい内容を、真面目に描いている。
猫好きだけど近づけないという葛藤は、アレルギーのそれに似ている。
描写は緻密というか、劇画っぽくもあり、アメリカンコミックっぽくもある。

猫の挙動も、特徴を的確に捉え、巧妙に描いている。
作者は猫飼ってますねこれは。

猫好きにはオススメの作品。
 

田岡りき『今日のさんぽんた(1)』 感想

投稿:2021/03/01(月) 09:00 | 更新:2021/03/01(月) 09:00 | 漫画

飼い主ボケて犬ツッコむ。お散歩コメディ!

柴犬ポン太は、飼い主のりえ子と今日もお散歩へ。
しかし、能天気でちょっと抜けてるご主人様に、
ポン太は色々と思うところがあるようで…

りえ子のボケに、ポン太が心の中でツッコみます。
Twitterでも話題のお散歩コメディ!!

引用元:Google books


TVで紹介されているのを見かけ、面白そうだったのでその場で購入した作品。
電子書籍はこれができるからすごい。

犬と少女が散歩するサマを延々描いている。
犬の散歩=作業となりがちな昨今の風刺も兼ねている?というのは考えすぎか。
スマホ弄りながらの散歩風景を見るとどうしてもね。

関西弁でやり取りされる、ゆるい会話劇がなんとも面白い。
11~12年分の時系列がバラバラに描かれるのがユニーク。
 

あずまきよひこ『よつばと!(15)』 感想

投稿:2021/02/27(土) 19:53 | 更新:2021/02/27(土) 20:58 | 漫画

変わる時代。変わらない毎日。
深く、静かに、そして広く、長く読み継がれて18周年――。
夏から始まったよつばたちの世界にも、いつしか冬が訪れる。
そして、ある出来事をきっかけに小岩井家の日常が、優しく滲む。
14巻に渡る穏やかな波のうねりが、光のように砕け散る15巻!
全256ページの増ボリュームで、約3年ぶりの新刊をお楽しみください。

引用元:Amazon


2年10ヶ月ぶりとなる、待望の新刊。

その緻密な描写は相変わらず健在。
むしろ、留まるところを知らず進化し続けているようにも思える。
そりゃ刊行までにこんだけかかるわと納得してしまう。

あまりにもリアルな背景・小物描写は、写真のそれとは違い、ちゃんと漫画的表現にされているところが、他とは一線を画しているところだと思う。
例えばお菓子のパッケージなど、絵なのにひと目で「それ」と認識でき、「そこまで描くか」と驚かされる。
他にも、常軌を逸していると感じたところがチラホラあった。もちろんいい意味で。

それでいてキャラクター性も高い。
コミカルな表情と、テンポのよい会話劇で笑いを誘う。
かと思えば、いい話にグッと来る。
日常系なのに。

走攻守(?)、全てを兼ね揃えた傑作。
 

須賀達郎『ボールパークでつかまえて!(1)』 感想

投稿:2021/02/24(水) 09:18 | 更新:2021/02/24(水) 09:25 | 漫画

「お兄さん、私のことタイプなんだ~?」
ある日の球場で、ギャルなビール売り子に絡まれた!?
でもこの子、実は超絶ウブな純情ガールで……。

引用元:Google books


ヒロインに莉嘉ちゃんみがあったので手にとった一冊。

女性上位でのいわゆる「弄り系」。
ただし、ヒロインが超絶ウブというギャップを持ち合わせているところが魅力的。
そしてとてもいい子。

キャラはヒロイン「ルリコ」にほぼ特化しているため、ルリコがハマれば楽しめる。
とはいえ、この表紙で手にとるような読者には、まずハマるだろう。

球場の持つ雰囲気や熱気、そしてそのバックヤードの描写にも優れている。
背景描写もかなり細かく、熱意が感じられる。
また、球場に足繁く通うファンには「あるある」ネタも多いのかもしれない。

そんな球場で飲むビールは、もうそれだけで美味しそう。
 

石坂ケンタ『ざつ旅-That's Journey-(1)』 感想

投稿:2021/02/14(日) 08:43 | 更新:2021/02/14(日) 08:46 | 漫画

ここではない、どこか。そこに私が待っている――。 新人漫画家の鈴ヶ森ちかは、ネームを持ち込む度に全ボツを食らっていた。 心が折れかけた彼女だが、唐突に旅に出ることを思い立ち――。 ざつな旅だからこそ癒やされる、究極旅コミック!

引用元:Google books


旅をテーマにした作品。
「ゆるキャン△」の旅特化版といった印象。

ロケハンもしっかり行われているようで、旅情風景はとても写実的。
見開きによる背景描写がよいので、Padで横画面閲覧推奨。

雑に旅をするという観点は、敷居の高い旅という行為が、身近に感じられる。
「あ、これでいいんだ」と気付かされる。
費用感にも触れられており、現実的でもある。

「水曜どうでしょう」にかなり影響を受けていることが、節々に見受けられる。
知らない人からすると「?」となるかもしれない。

ご時世的に生殺し感があるが、事態が収束したらぜひ、真似してみたい。
 

殿堂入りマンガ一覧

投稿:2021/02/11(木) 13:38 | 更新:2021/02/11(木) 14:09 | 漫画 漫画殿堂入り
これまで読了したマンガ作品の中で、特に大きく感銘を受けた作品の記録です。

完結作品








刊行中作品